屋形船は、元々は貴族の間で大事な客をもてなす際に行われていた風習ですが、時代が経過するに従い庶民の間でも流行することになります。
そして、江戸時代になると浮世絵にも登場するような巨大な屋形船が作られるようになり、文化として完全に開花することになります。
その後、高度経済成長の時代に入ると水質の悪化により、屋形船は急激に廃れることになります。
しかし、水質を改善するための研究や法整備が進められたことで、バブル時代に入ると再び盛り上がるようになります。
そして、現在ではさらに地に足をつけた文化として多くの人が親しんでいます。
ちなみに、屋形船には貸切船と乗合船という二種類が用意されています。
貸切船は文字通り船を貸し切るという意味で、もう一方の乗合船は他のグループと同じ船に乗り合うというタイプです。
前者の貸切船は団体で利用するコースとなり、後者の乗合船は少人数向けのコースです。
いずれも風情を楽しめるという点は共通していますが、利用するシーンにより使い分けるのが適当です。
屋形船は、外の自然あふれる景色を眺めながら、食事やおしゃべりなどを楽しむことができる娯楽です。
暑い夏の時期は、屋形船から打ち上げ花火なども見る事ができるので、風流な時間を満喫できます。
そんな屋形船に乗る際は、家から持っていくと役立つものがあります。
まずは、一枚上から着用できるカーディガン、パーカー、厚手のコートなどを持参するといいです。
その理由は、屋形船は水面を進んでいく為に、陸にいるよりも気温が低く感じられるからです。
船内は暖房のおかげであまり寒くないですが、景色を見るためにデッキにあがった時はすごく寒い思いをすることになります。
夏はあまり気にする必要は無いですが、特に秋や冬などは室内と外の気温の差が大きいので防寒対策が欠かせないです。
その他にも、酔い止めの薬も持参したほうが良いです。
そもそもあまり揺れることはないのですが、まれに他の船とすれ違う時に多少の揺れを感じることがあります。
その際に、酔ってしまうことがあるので、念のために酔い止めを用意しておくといいです。
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